#20 この木なんの木のお話
季節によっていろいろな表情を見せてくれる観葉植物ですが、緑の映えるいちばん美しいトップシーズンは、多くの植物でやはり夏なのではないかなと思います。
ホームセンターなどでも、観葉植物を取り扱うコーナーがとても充実していますね。
なかには「○○の木」とニックネームがついていたり、すてきな花言葉でプレゼントにぴったりのものもたくさんあります。
フラワーキッチンの観葉植物のトップスターといえば、やはりパキラ。
冬場になると少し心配なくらい葉っぱを落としてしまうことがありますが、今の時期には元気いっぱい。
びっくりするくらい、自然にたくさんの葉っぱが出てきます。
花言葉は「勝利」「快活」。「発財樹」と呼ばれることもあり、おうちに飾れば雰囲気がぱっと明るくなるのはもちろんのこと、開店・開業のお祝いにもおすすめです。
育てやすいといえば、ユッカもパキラに引けを取りません。
とがった葉っぱをのびのびと上に伸ばし、成長期にはどんどん葉っぱが出てくることから、成長のイメージを込めて「青年の木」と呼ばれます。
花言葉は「勇壮」「偉大」「颯爽」など。
新生活を始める人へのギフトや、父の日などにもいいですね。
ドラセナも、一般のご家庭のほか、お店や会社でもよく見かける観葉植物です。
「幸福の木」という呼び名も有名ですね。
品種がいくつかありますが、濃いグリーンの葉がきれいなものや、葉に明るいイエローのラインが入るものなど、わたしたちの目を楽しませてくれます。
ハワイで、ドラセナを玄関に置いておくと幸せが訪れるといわれていることから、「幸福の木」と呼ばれるようになったとか。
品種によっていろいろな花言葉があり、「幸福」「永遠の愛」「長寿」とハッピーなものがたくさん。ご結婚やお誕生日のお祝いにもぴったりですね。
日本にゆかりのものでは、ガジュマルが人気です。
ぷっくりとした根っこがかわいらしく、コンパクトサイズのものが充実しているのも飾りやすいポイント。
沖縄ではキジムナーという精霊が宿り、幸せを運んでくれるという言い伝えもあるそうです。
それもあってか、ニックネームは「多幸の木」。
日光が大好きで、生命力が抜群なガジュマルの花言葉は「健康」。小さなはっぱがたくさんつくところも、またかわいいのです。
手に入りやすく、そだてやすい観葉植物たち。
お部屋にひとつ飾るだけで、小さなオアシスのようにわたしたちを癒してくれます。
姿や花言葉を参考に、ぜひお気に入りを探してみてくださいね。