3月3日、桃の節句。ひな祭りは、お花のとても似合う春らしいイベントです。
もともと、女の子の健やかな成長を願う行事だったので、かわいらしいモチーフのイメージがあります。ひな人形はもちろんのこと、ひなあられ、菱餅など、お菓子も小さくてカラフルでとにかくかわいい。
せっかくだから、お花を飾りたくなりますね。ひな祭りの花あしらいは、どんなものにしましょうか。
桃の節句と言われるだけあって、やはり桃や桜のような和風のお花が似合います。枝のお花が手に入りにくければ、前にご紹介したカーネーションでも簡単に取り合わせることができます。まあるい形がかわいいカーネーションですから、カラフルに色を選んでいくだけでそれらしいイメージが出来上がります。菱餅カラーを参考に、ピンク、白、グリーンを合わせれば間違いありません。ぽんぽんと大きなお花もぼんぼりのようでいいし、好きな色の小花があれば軽やかさを表現できます。
春のお花を飛び回るちょうちょのような、小さなお花を集めるのもすてきですね。明るい菜の花の黄色を添えれば、まるで春の景色がおうちの中にやってきたよう。春のお花のイメージが強いチューリップも、いろいろな色があって合わせやすい。お花でひな祭りをお祝いするのは本当に楽しいです。
最近だと、ひな祭りのような和風の飾りが似合うイベントには、和洋折衷を意識して飾るのもおしゃれですてきです。ナチュラルにコーディネートされたお部屋であっても、たったひとつ「和」を感じる要素を加えるだけで、季節感が出てぐっとかわいい世界が出来上がります。
たとえば洋風のお花でも、いつもガラスの花瓶に入れているところを、焼き物の花器に入れるだけでモダンな印象に。100円ショップの湯呑みやとっくりもいい仕事をしてくれます。ひな祭りはやはりかわいらしさ重視ですから、焼き物の下にレースを敷いてみると、これもまた和洋ミックスになります。反対に、ガラスや真っ白の陶器など、器がシンプルな場合は、敷物を和柄の布や千代紙にしてみます。手拭いや風呂敷もすてきですね！花瓶にそっと組紐を結ぶだけで、すっと背筋が伸びるような和の雰囲気が出るから不思議です。
最近は季節感のあるピックなども手に入りやすくなったので、お花といっしょに花瓶に挿しておくのもいいと思います。小さな女の子をイメージして、手毬、折り紙やお手玉、おはじきやビー玉など、昔ながらの遊び道具を一緒にディスプレイするのも最高です！思い思いにかわいらしく飾れば、目にするたびにほっこりときめく優しい空間となってくれるでしょう。
