全国のお花屋さんがいちばんにぎわうイベントといえば、5月の母の日であるということをご存知の方も多いでしょうか。
母の日のプレゼントといえば、カーネーションのお花が大定番。きっと日本でいちばんプレゼントされているお花なのではないかと思います。
とはいえ、カーネーションが活躍するステージは、母の日だけではありません。
母の日以外のフラワーギフトの機会のことを思うと、バラを使った花束やアレンジメントもかなり上位に入ってきそうですが、このバラのギフトの中にもすっと馴染んでいるのがカーネーションのすごいところ。ギフトの主役だけでなく、なんと名脇役にもなれるのです。
いろいろなお花をとり合わせた花束やアレンジメントを見ると、多くの場合、どこかにカーネーションが使われています。
スタンダードのカーネーションなら、ふんわりとしたフリルのようなボリューム。ドレスのようで、ウェディングにもよく使われます。小輪のスプレーカーネーションは、軽やかな印象を与えてくれます。
また、なんといっても色のバリエーションの多さがすばらしく、鮮やかな赤、ピンクをはじめ、さわやかなホワイトやグリーン、イエロー、オレンジ、パープルなども手に入りやすくなってきました。
最近人気なのは、花びらがグラデーションになっている複色のカーネーション。やわらかな印象になるので、くすみカラーやニュアンスカラーがお好きな方にぴったりです。
また、プレゼントした後、お相手のおうちで長持ちしてくれる丈夫さもカーネーションの大きな魅力です。まあるい形が似ているバラやラナンキュラスは繊細なイメージが強いですが、カーネーションは美しさはそのまま、安心感のある力強さを感じます。茎も花びらもしっかりとして、切り花として飾っても、長い期間その豊かな花色を見せ続けてくれます。ちょっとカールしたような、ちっちゃな葉っぱもかわいらしいですよね。
さて、ギフトで贈ることが多いということもあって、花言葉が気になる方もいらっしゃるかもしれません。色にかかわらずカーネーション全般の花言葉として有名なのは、「無垢な深い愛」。まさにギフトにぴったりです。調べていくと、色によって一見ネガティブな花言葉が書いてあるものもありますが、もともと花言葉自体が諸説あるものなので、そこまで気にすることなく、お相手やご自身の好きな色を選ぶのがおすすめです。
あんなにたくさんのカラフルなお花を咲かせてくれているのですから、小さなことにはとらわれず、思いっきり色選び、色遊びを楽しんでしまいましょう! 楽しく選んだそのハッピーな気持ちが、きっとギフトの相手にまっすぐ届くことでしょう。