ひまわりのおはなし

ひまわりのおはなし

明るく優しい太陽の花、ひまわり。お花の種類をあまりたくさん知らない人でも、必ずと言っていいほど名前を聞けば姿が思い浮かぶお花だと思います。夏を代表するお花のひとつで、小学生の時に種子から育てた、まっすぐ背が高い凛とした姿を思い浮かべる方も多いでしょう。

じつは品種がたくさんあり、花束やアレンジメントに使うことができるような小さなひまわりもよく出回っています。イエローをイメージしますが、その中でもオレンジに近い深いイエローもあれば、レモン系の明るいイエローも。品種によっては、白や黒の花色の場合もあります。パキッとした鮮やかな色が好まれるお花ですが、ブラウン系のニュアンスカラーも存在していて、とてもおしゃれな雰囲気を作ってくれます。

中心がブラウンのひまわり

そうはいっても、イメージとしては、やはり青い空、白い雲、鮮やかなひまわり…という夏の情景でしょうか。風鈴の音、スイカ、蝉の鳴き声や麦わら帽子、今も昔も変わらない夏の風景の中に、ひまわりは欠かせないものです。浴衣やうちわの絵柄など、夏らしいアイテムにはイラストなどでもよく使われています。

ゴッホのひまわりという絵もとても有名ですし、その絵に描かれた特徴的なひまわりそのもののような品種が、「ゴッホのひまわり」という名前で流通しています。お花屋さんに並ぶこともあるので、見つけた時にはふわふわした天使の髪のような姿を楽しんでみてくださいね。

すいか・ひまわり

また、小さな太陽のようなお花が、本物の太陽の方を向いて咲き続けるというのもなんだかロマンがありますね。そういった特徴もとらえてか、「憧れ」という花言葉が有名です。太陽に憧れて追いかけ続けているお花は、どんなときでもわたしたちの心を照らしてくれる太陽そのもののようです。どこの国の言葉でも、名前には太陽の意味が含まれています。日本語では漢字で「向日葵」。英語ではとてもわかりやすく「サンフラワー」と呼ばれます。

太陽に向かって咲くひまわり

フラワーギフトとしては、夏生まれの方のお誕生日や記念日に。季節がひと目でわかるので、結婚式などのイベントに使うのもおすすめです。かくいう筆者も夏に結婚式を挙げたので、ほかのお花は入れないひまわりだけのブーケを用意してもらった思い出があります。また、最近では、お供えのお花に使うことも増えてきました。夏のお盆の時期に飾れば、里帰りして来られるご先祖様を明るい雰囲気でお迎えすることができますね。元気なイメージはもちろんですが、お花としての優しさもあり、どんな場面にもなじんで寄り添ってくれる魅力があります。

ひまわりを使ったお供え花

ひまわりに元気をもらったら、これから迎える夏がますます色鮮やかになりそうです。ぜひ、今しかない季節、旬のお花を楽しみましょう。

タイトルとURLをコピーしました