チューリップのおはなし

春は一年でいちばんたくさんの花が咲くすてきな季節ですが、「春の花といえば?」と聞かれて、チューリップを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
色とりどり、本当にたくさんの色がありながら、シンプルなお花やすっと伸びたまっすぐな葉っぱ。大きな公園いっぱいに咲いてれば、まさにお花の絨毯に見えます。季節感も出やすいので、花壇やガーデニングでも好まれるお花ですね。

チューリップはいろいろな場面で親しまれているお花で、小学生の時には球根から育てた思い出もあります。お絵描きの時にチューリップの絵を描いた記憶もあるし、幼稚園や保育園の名札がチューリップの形をしていたという方もいるでしょう。そんなエピソードから、小さいお子さんへのプレゼントにもよく選ばれています。

明るいパステルカラーのチューリップを束ねれば、それだけで春色のすてきなフラワーギフト。受け取った方もきっと小さな子どものように、思わず笑顔がこぼれてしまうでしょう。なんとなく童心に帰るような、かわいらしくほっこりとした優しい気持ちにさせてくれるのは、バラやユリとはまた違ったチューリップだけの不思議な魔法のようです。

春のイベントとして、ひな祭りに飾るのもいいですね。桃の花や菜の花、和を感じさせるお花が似合う桃の節句ですが、そこにチューリップが入るとさらに明るく元気なイメージが出来上がります。ピンクやオレンジ、イエローなどの暖色もいいですし、差し色の紫、あえての白もおしゃれ。たくさん色がありますから、お子さんのお好きなキャラクターなどをイメージさせる色を選ぶのも楽しいかもしれません。優しく楽しく、お子さんの健やかな成長を願う場にぴったりでおすすめの花あしらいです。前述のように、幼稚園や小学校でも親しむ機会が多いので、ぱっと見て子どもさんでも名前がわかるお花というのはとてもよいものです。

じつは色だけではなく、形にもたくさん種類があって、八重咲でフリルのような花びらのもの、ユリの花のような姿をしたものなど、華やかなバリエーションがいっぱいです。もちろん、誰もが思い描くシンプルな形のチューリップもすてきです。
もともと種類が多い分、街のお花屋さんでもお店によって品ぞろえがさまざまなので、どんな品種を見つけられるかお店をのぞいてみるのもおすすめです。

春のお花ではありますが、切り花としてのチューリップは冬から春にかけての寒い季節からお店に並ぶことが多いです。少し季節を先取りして、お家の中に春色のスペースを作ってみてはいかがでしょうか。春待ち時間が明るく楽しいものになってくれるはずですよ。


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