ホワイトデーのおはなし

ホワイトデーのおはなし

ギフトシーズンの3月。心をこめたギフトを贈りあうイベントがたくさんありますが、そのひとつとしてホワイトデーがあります。いまではバレンタインデーと同じくらい知名度のあるホワイトデーですが、もともとは日本オリジナルのギフトデーだと言われています。


多くの方のイメージどおり、バレンタインデーのアンサーデーとして、1980年代ごろから始まりました。前にこのコラムでもご紹介したように、女性から男性へチョコレートを贈る、というのが日本のバレンタインデーのはじまりのスタイルでした。そのお返しとして、チョコレートをもらった男性が、お返しに女性にキャンディを贈るというのがホワイトデーの定番だったようです。

チョコレートよりももっと固い宝石のようなキャンディに、ふたりの固い絆の意味をこめたというお話もありますが、包み込むような柔らかなマシュマロ、また家庭的なイメージのあるクッキーなどもよく選ばれるプレゼントでした。

さて、時は流れて、バレンタインデーが女性から男性への告白に限定されなくなったように、今のホワイトデーはもっともっと自由で、プレゼントを選ぶ楽しみも華やかなものとなってきています。なんとなく白やブルー系のさわやかなパッケージのお菓子もよく見ますが、ハンカチやアクセサリーのように長く使えるギフトを渡すことも多いですよね。

バレンタインデーの時期より幾分あたたかくなり、まさに春の時期ですから、いっしょにお出かけしたり、過ごす時間をギフトにするのもすてきです。ご家族やお友だち同士でバレンタインデーにチョコレートを贈りあったなら、みんなで楽しむパーティーやピクニックを開くのも最高ですね。バレンタインデーから1か月、寒い冬を乗り越えて、あたたかい絆が育ってきたことを確かめられる日になりそうです。

そしてもちろん、春のギフトとしては、お花を忘れてはいけません。たくさんのお花が年中手に入る時代になったとはいえ、やはり春のお花屋さんの雰囲気は格別です。サプライズの花束もいいし、いっしょにお花を選ぶというのも絵になります。

もうひとつ、じつはおすすめしたいのが、観葉植物や多肉植物のギフトです。春は多くの植物にとって、夏に向けて成長していく時期。植物自体にパワーがあるので、とても育てやすいシーズンなのです。葉っぱも青々として、元気が出る色を見せてくれます。お花が咲く鉢植えもありますし、グリーンだけでも、かわいくラッピングすれば本当に華やかなギフトに。それに、植物が育っていくのをいっしょに見守ったり、それを話題にお話するのって、とても心のあたたまる時間が長続きするものです。

春を待ちながら大切な人の笑顔を思い浮かべて、ゆっくりじっくりギフト選びを楽しんでくださいね。

タイトルとURLをコピーしました